市内交通バリアフリー度チェック

7月18日、市議会議員の方々と、各課の行政の方々に参加していただき、つばさの会からは14名が参加して、昨年の3月に引き続き、第2回目の市内交通バリアフリー度のチェックを行いました。

今回は、蓮華寺交差点から徳若の交差点までをAコース、筑鉄中間から市役所までをBコースとし、それぞれ左右の歩道に分かれ視覚障害者の立場から歩道の安全性をチェックして行きました。

Aコースの蓮華寺交差点から徳若の交差点までは、県道で市内の中でも最も交通量が多い道路で立派な歩道もついています。私はこの道路の右側をチェックしましたのでその様子をレポートし、全体的な報告は意見交換会で出された話をまとめて報告します。

まず、18年の12月にこの交差点に音響信号機を設置して欲しいと、県警との話し合いの際に要望していました。首を長くして待っていた、音響信号機が今年の5月にチャリティミュージックソンの義捐金で設置していただくことができました。毎年12月24日から25日のKBCの放送を聞いていると、私たちが街を安心して歩けるようにと園児から大人の方たちまでが浄財を寄付してくださる様子を聞くたびにあ りがたいことだと思わずにはいられません。今日はその擬音式信号を初めて渡らせていただきましたのでここからチェックを始めます。

普段でも、車に乗ってここは良く通る交差点です。設置された当初から、車の中からも音に注目していたのですが、なかなか私の耳では聞こえませんでした。実際歩いてみても、音が小さいと感じました。交差点の周りには店舗やマンションがあるためか、ボリュームも小さめに設定されているのでしょうが、車の騒音で擬音が聞き取りにくいという状況でした。さて歩道の状況ですが、私はこの通りをあまり歩いたことがありませんが、誘導ブロックはかなり敷かれているというイメージがありました。 しかし、ほとんどと言っていいほど誘導のブロックはありませんでした。また、歩道の上がり口に車止めの支柱が打たれていて、その間を抜けて歩道のど真ん中を6メートルほど進むと、また車止めが打ってあります。歩道の真ん中には何もないと思って歩いていますから見えないものにとっては非常に危険です。更に先を急いで傾斜の無いフラットな路を歩いていくと、突然誘導ブロックが左の車道に向かって敷かれています。何がなんだか判らなくて説明を聞くと、T字路になっていて、向こう側に渡る ための信号に誘導しているということでした。交差点でもない所なのに歩道はまだ先があるのに突然の車道に誘導するための誘導停止ブロックの出現が見えないものにと ってどのような影響を与えるのか、パニックに陥っても不思議ではないと思いました。見えればT字路、信号、歩道は続いていると人目で確認し状況を把握できますが、私たちには左に向かうブロックだけが全ての情報でまさかT字路の信号だとは思いもつきませんでした。このような敷設の仕方を見たのは初めてで、正しい誘導ブロックの設置なのかどうか調査したいと思います。またこの通りは店舗が多く、歩道を横ぎって店の駐車場に入る車がありこれも私たちの歩行にはかなり危険だと感じました。

AコースはBコースより少し距離が長く11時までに市役所に着けるかと心配しましたが、市役所の前の擬音指揮の信号と橋の上の誘導停止ブロックの状況も見て7分前に役所の会議室に到着しました。

意見交換会

引き続き11時より市役所別館地下の会議室で、各コースの問題点について発表していただきました。

Aコース[蓮華寺交差点から徳若交差点左側歩道] 歩道の煉瓦の不良3箇所(パチンコ店前・ミニストップ前・徳若信号付近)。誘導ブロックは一部敷設されているだけでほとんど無い。停止ブロックが割れているものがある。歩道上の違法駐車。電柱、のぼりばた、が危険。ユニクロの傍の側溝の蓋が外れていて危険。音響信号機の設置無し。

Aコース[蓮華寺交差点から徳若交差点右側歩道] カメラ屋の前の歩道の隅に一部段差があり危険。歩道の始めと終わりを示す誘導停止ブロックは敷設してあるが、これを繋ぐ誘導ブロックは無い。個人の家の駐車場から歩道に車がはみ出している。歩道上の違反駐車が1台。歩道を上がって数メートル進んだ真ん中に車止めが打ってあり危険。

Bコース[筑鉄中間から市役所までの左側歩道] 歩道上の違法駐車。歩道の煉瓦の浮き沈みが2箇所。歩道上の車止めが危険だし、健常者でも夜は危険だと思う。音響信号機を徳若の交差点と本町、荒手の交差点にもつけて欲しい。西鉄ストアの近くの側溝の蓋の間隔が広くて、白杖やお年寄りの杖が入り危険。筑鉄中間の電停から、西鉄ストアに降りる階段の縁に段差が判るよう色をつけて欲しい。

Bコース[筑鉄中間から市役所までの右側歩道] 徳若のバス停付近の誘導ブロックにバス停があることを喚起する停止ブロックを入れて欲しい。徳若から市役所までの歩道には誘導ブロックが無い。この周辺は店舗が多く、車道から歩道を横切って店舗の駐車場に入る車があるので危険。駐車場と歩道の境を確認できるような小さな目印が欲しいなどのバリアが報告されました。

この後中間市議会議員のみなさん、都市整備課、土木課、介護福祉課、障害係り、社協、市民協働課、障害者支援センターぼちぼちの方々からお名前と感想をいただきました。

参加いただいた市議会議員のみなさん、行政のみなさん、暑い中一緒に歩いていただきありがとうございました。

この日、会員より出された要望として、道路にはみ出した枝を切って欲しいという意見と、通谷団地口のバス停傍の信号機に音声信号機をつけたということですが付いていない。この二つの件について早速行政の方に動いていただき、枝のカット、側溝の蓋の穴を埋める作業をしていただきました。また、通谷団地口の信号機には、既に音声が付いているにも拘わらずスイッチと音量の調整ができていなかったということが、折尾警察所の交通課に問い合わせたところ判明したそうです。また、筑鉄中間の 電停の階段を下りて歩道までの誘導ブロックの敷設について、現場の視察もしていただけるようになりました。

 街の中には健常者にとって何の障害にもならないことが、私たちには障害になってしまうということを知っていただくことができました。一年に一度はこのような行事をもち、みんなが安心して安全に歩ける街に少しずつ変わっていけばいいですね。

ハンドルネーム、とろろさんのアイディアをアレンジして、月9の「チェンジ」というドラマの最終回の朝倉首相の台詞で私たちの思いを書いてみます。

「私たち視覚障害者が街を歩くときいろんな危険があることを、どうか知ってください。」

「側溝の蓋が1枚外れていたら、それは私たちにとって落とし穴となることを、どうか知ってください。」

「看板や旗、植木鉢などが歩道にはみ出していると、顔を打ったり、つまずいたりすることを、どうか知ってください。」

「歩道の上に車を止められると、私たちは鉄の塊にぶつかって痛い思いをすることを、どうか知ってください。」

歩道に木の枝がはみ出していると目に当たったり、顔に当たったりして危険なんです。雨降りなんかは、顔や洋服がびっしょり濡れてしまうことを、どうか知ってください。」

「誘導ブロックの上に自転車や荷物を置かないでください。一旦経路を外れるということはとても危険で見えないものにとってはとても不安になることを、どうか知ってください。」

「誘導ブロックの上で立ち話をされると、私たちがその後方から近づくとお互いがお互いの存在を確認できずぶつかってしまうことを、どうか知ってください。

「私たちは、音響信号機の無い信号機で、青になりましたと声をかけていただくだけで安心して交差点をわたれることを、どうか知ってください。」

「周りの音を聴きながら歩いている私たちは、工事や大型車の騒音で普段の音がかき消され歩けなくなることを、どうか知ってください。」

店舗の駐車場から歩道を横ぎって車道に出るとき、また車道から駐車場に入るとき、白い杖を見たら気をつけて運転してください。徐行して動いているから、近づいてくる車の音が聞こえず歩いていることがあることを、どうか知ってください。同じような状況で、路を譲ってくれる車がありますが、窓を開けてどうぞ進んでくださいと声をかけてください。音だけで判断して歩いている私たちは、車が進もうとしているのか、路を譲ってくれているのかを判断できないことを、どうか知ってください。

写真説明1 薬局の前に白杖をもった方が3人、それ以外の方が5名集まっています。今からバリアフリーのチェックに行くところでしょうか?一緒に行動してくださる5名の方々は手に緑のファイルを持っています。写真説明2 家と家に挟まれた一本の長い人道の真ん中に誘導のブロックが敷かれていますが、所々剥げてまったくない部分も見られます。
写真説明3 歩道の上に車が停められています。違法駐車は歩行者にとって大迷惑になります。写真説明4 車が2台歩道から大幅にはみ出して停められています。そのはみ出したところに丁度植樹がされており歩道の幅が狭くなっています。バリアフリーチェックをしている5人が通っているところが写っていますが、2人並んで通るには無理な幅です。
写真説明5 歩道のレンガの写真です。レンガの浮き沈みがあり歩きにくくなっています。写真説明6 側溝の蓋が外れている写真です。小さな側溝とはいえ足を挟まれるとこけて大怪我をしてしまいます。
写真説明7 信号機のついた横断歩道のところに6人の人が立っています。真ん中に白杖を持った男性がいます。皆その白杖を持った男性の話を聞いているようです。後ろに大きな橋が写っています。写真説明8 歩道のど真ん中に車止めの支柱が立っています。見えない人は歩道の真ん中には何もないと思って歩いているので危険です。
写真説明9 女性が二人写っています。左側の女性は白杖を持っています。右側の女性は白杖を持った女性の腕を持ってくれています。歩道の真ん中をはさんで両サイドに黄色の支柱が立っています。後姿なのでよくわかりませんが、白杖の女性はその支柱を触って確認しているように感じます。写真説明10 女性が2人写っています。左側の女性は白杖を持っています。歩道の脇に数メートルの間隔でお店の宣伝の旗が立っています。その旗を手で触りながら歩いています。右側の女性は白杖を持った女性の歩いている状況を見守ってくれています。
写真説明11 中間市役所別館地下の会議室の中が写っています。つばさの会のメンバーも席についています。意見交換会の行われているところでしょうか。メモを取っている方も写っています。写真説明12 会議室の中の写真。先ほどの写真と反対の方向から撮られています。奥の席の女性が発表をしているのを手前の列の方々がその女性のほうを向いて聞いているように思えます。




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