12月 6日…第3回夢のつばさアイフェスタ。

夢のつばさアイフェスタ 2009 出会い、語らい、明るい未来へ

 今年も、障害者週間に合わせ、ハピネスなかまを会場に、12月6日につばさの会主催の「夢のつばさアイフェスタ2009」を開催しました。

 心配した新型インフルエンザの影響も無く、おかげさまで、来場者、スタッフ合わせて300人を超える賑やかなフェスタを開催することができました。朝は少し冷え込みましたが、天候もまずまずで、来場者の方々の出足もよく、各コーナーには切れ目のないお客様が続いていました。

今回のフェスタは、視覚障害を疑似体験していただくためのコーナーがほとんどで、体験したみなさんは、怖かったがいい体験をさせてもらった、視覚障害者のことがよく判った、楽しい体験だったなど、来場者に好意的に受け止められていたようでした。フェスタの一つの目的である、視覚障害者への理解を深めていただくという目的を十分に達成できた、フェスタであったと思います。フェスタをお手伝いいただいたみなさん、来場者のみなさん、本当にありがとうございました。

◆会長のお礼の挨拶

 第3回夢のつばさアイフェスタの成功、本当におめでとうございます。今回のフェスタは、健常者の方々に視覚障害を疑似体験していただきながら、私たち視覚障害者への理解を深めていただくという目的を前面に押し出して体験型フェスタを開催したことが、成功の要因だったと思います。

 初めてのアイマスクをしての卓球、闇の館の中の迷路をアイマスクで歩きながら、残された触角、嗅覚、聴覚だけの世界を体験していただくことで、それぞれに視覚障害への感想なり気づきなりをもっていただくことができたものと思います。

 また、つばさトークでは、総合学習にゲストティーチャーとして行ったときの児童の皆さんの質問をキーワードに、情報の障害、移動の障害を来場者の方々にうまく表現し伝えられたと思います。また、視覚障害の主婦としての矢野さんの日常が、積極的であり、生きがいをもってきらきらと輝きながら生きているということが、聞いている皆さんによく判ってもらえたと思います。

 つばさの会を紹介するコーナーでは、会の活動を写真や、陶芸作品でうまく展示し、日常生活用具や触る絵本などを見ていただくことで、音声や触って判るように工夫するだけで色々な道具が使えるということがわかってもらえたと思います。

特に、おもしろ川柳などはつばさの会のメンバーの表現力と人の良さ、明るさを伝えるには最高のものだったと思います。

 11月に南京玉すだれの塾長鐘井さんが体調を崩され、急遽体験型、玉すだれに変更しましたが、実際にすだれに触れることができるという珍しさと今年5月からの練習の快あって来場者の目を引いたようです。

 当事者のみなさんには、12時45分からのレイカシスターズさんの素晴らしいハーモニーをライブで楽しんでいただけたのではないかと思います。来年も是非歌を聞かせてほしいという意見をききました。

 それから、外でパン、おにぎりを売っていただいたつばさの会の担当のみなさん、寒い中本当にお疲れ様でした。また、全てのスタッフの皆さん本当にお疲れ様でした。心を一つにしてフェスタ成功に向けてみんなで頑張れたことを感謝いたします。ありがとうございました。

 最後になりましたが、今回のつばさの会主催のフェスタにご協力いただきました全ての皆様に改めて感謝いたしまして私のお礼とさせていただきます。


第3回夢のつばさアイフェスタ開催挨拶

◆フェスタイベントトピックス

○ハピネスなかま2階交流ロビー

ここでは、視覚障害者用の卓球「サウンドテーブルテニス STT」が行われました。

STTは、ピン球が転がってくる球すじを聴覚で判断できるように球の中に数個の金属球が入れてあり、球が転がることで音を発生します。ネットは、普通の卓球とは違い、卓球台から4、5センチ浮かせて張るようになっており、球をバウンドさせるのではなく、台の上を転がしネットの下をくぐらせて相手コートに向かって打ち合うというスポーツです。卓球台も普通の卓球台とは少し違って、エンドフレームとサイドフレームという約1センチぐらいの高さの枠がついています。エンドフレームは横幅いっぱいに着けられていて、サイドフレームは、手前側角から相手側コートに向かって、約10センチほどに付けられています。この枠内で球が止まるか、枠内に入って外に出た場合は相手側の得点となります。ラケットにはラバーが無くて球を打つとかーんという音がします。サーブをするときは、「いきます」と声をかけ、相手が「はい」と言ってからサーブをします。この日は、18組の来場者の方が、アイマスクをしてゲームを体験されました。

 転がるピンポンの音は聞こえても、ラケットで打ち返すというのは、最初は難しいですが、慣れてくるとだんだんできるようになっていきます。子供から大人までみんな楽しみながら遊んでいました。

視覚障害者用の卓球


○ハピネスなかま2階視聴覚室

ここでは、闇の館へようこそコーナーが行われました。つばさの会としては、初めての企画で、このコーナーをどのように作り上げていくか、担当になったメンバーが資料を読んだり、構想を練ったりして準備に取り組んでいました。

 このコーナーの、中心的な考え方として、光のない世界ではハンディを持った、視覚障害者と晴眼者が対等の状況になるということを感じてもらいながら、視覚障害者への理解を深めてもらえるような計画を考えましたが、設備や広さ、時間の制約や初めて挑戦する企画であることなどで、十分に目的を達成することはできませんでしたが、触角、嗅覚、聴覚、味覚だけの世界を探検してもらい有意義な体験ができたという感想を多く寄せていただくことができました。

 [触覚では]、床に絨毯や発泡スチロールの薄板を所々に置き足裏からの触角を感じていただきました。また、手では、コインの違い、ゴミ袋の種別、錠剤のタブレットケースを触ってもらい、薬の違いをあててもらうなど、ゲーム感覚で楽しんでいただきました。

 [嗅覚では]、リンゴやバナナ、パインアップルなどを触らずに嗅いでもらい、何であるかをあててもらいました。

 [聴覚では]、お湯の沸く音、ポットにお湯を入れる音などを聴いてもらい何の音かをあてていただきました。

 [味覚では]、ゼリーを食べていただいて、食べたゼリーが何の味か尋ねられると思い、考えながら食べたけど、何もきかれなかったと笑っていた人もいました。

 この体験の中でも最も難関だったのは、小豆を箸でつまんで他の場所に移すという物だったと思います。また、部屋の中は長机で迷路が組んであり、それを歩いていくというのもけっこう大変だったと思います。

 終わってみると、視覚障害者の大変さばかり強調されてしまい、光のない世界では対等であるとか、環境が変われば立場が変わるなどといった一番伝えたいところが弱まってしまったようでしたが、初めての試みとしては、まずまずの出来だったと思います。

 この一つの形を創意工夫しながら、磨き発展させていけばもっといいものを提供できるようになるのではないかと思いました。

闇の館へようこそコーナー

○文化共用室

ここでは、つばさの会へのチャリティカラオケが行われました。皆様からお寄せいただいた募金は、来年度のフェスタ開催のための運営費とさせていただきます。ご協力ありがとうございました。20名近い方々にカラオケで楽しんでいただけたようです。


チャリティカラオケ

○相談室1

ここでは、福岡県地域介護普及実習センターの協力で、特殊なレンズを使って見えにくいを体験していただきました。白内障の人はどのように見えているのか、視野狭窄の人はどのように見えているのかを体験していただくことで、理解を深めていただくことができたと思います。

 また、名刺などに点字を打っていただく体験もさせていただきました。子供たちもこの体験を喜んでいたようでした。


相談室1

○相談室2

ここでは、視覚障害者自立支援協会の協力で、オーデコという歩行補助具の紹介をしていただきました。

 物に触れることなく形が判るというのは、これは素晴らしい技術だと思います。また、触っても判らない白線がオーデコを使うと白線を辿ることができる。ほんとにこれは素晴らしい機械だと思います。

 ただ、販売価格が約120万円であること。対象者が、単独歩行、あるいは盲導犬歩行ができる人であること。夜間は使えないこと。訓練費が約12万かかることなどの課題があり、それに加えて、単独歩行、盲導犬歩行ができる人が少ないという現状から見て、急速に普及するとは思えないというのが正直な感想です。

 しかし、この体験をきっかけに、専門の歩行訓練士による歩行訓練を受けたい、盲導犬の訓練を受けたいという人が一人でも増え、単独歩行ができる人が増えることを願わずにはいられません。


相談室2

○会議室

 ここでは、10時から開会式が行われ、フェスタ開催の挨拶を進会長が行い、来賓祝辞を、中間副市長 小南哲雄様、中間市社会福祉協議会会長 山口隆人様、福岡県議会議員 森下博司様、中間市身体障害者福祉協会会長 石井敏博様より心温まるご祝辞をいただきました。また、来賓としてご臨席いただきました、中間市市議会議員、中間市行政、社協、ボランティア協議会もやいの会などの皆様方にご多忙の中ご臨席をいただきまして開会式を執り行うことができました。また、朝早くから、開会式のためにご来場いただきました皆様にもご協力いただき会員一同心より感謝いたしております。


来賓の方々

 11時より、つばさトーク「ありのままに今を生きる」と題して会員の矢野さんが1時間のトークを行いました。

多くの人に助けられ支えられた感謝の思い、健常者の時代の自分も、障害者の時代の自分も振り返って見るとなんら変わりがないこと、人は孤立してはいけないし、孤立させてはいけないという話を色々なエピソードを交えながら、話していきました。

 また、視覚障害には主な障害として、移動障害と情報障害があり、周りの人々の手を借りたりアドバイスを受けたりしながら解決してきたことなどの話を総合学習に参加して出た質問をキーワードに、失明してから現在までの心象風景を一時間に渡り、ありのままに語りました。

 そして、視覚に障害を負った事で、健常者だったときの友人、障害を負ってからの友人、ボランティアの方方との人間的交流の広がりができたことへの感謝と、自分も多くの人に影響を与え、与えられながら生きているという笑いと涙と感動の素晴らしいトークショーでした。


ありのままに今を生きる

 12時より、つばさの会の活動をDVDで紹介しました。今回は、バスハイクでリンゴ狩りに行った時の様子を30分にまとめ紹介しました。


つばさの会の活動をDVDで紹介

 12時45分より、今回のメインゲスト、レイカシスターズによる、ミニライブが行われました。

 私たち視覚障害者にとって最も楽しめるものが音楽です。しかも九州の安田姉妹と言われるレイカさんと、ひでこさんの歌声をライブで聴けるというのは、多くの人にとって、至福のときだったに違いありません。レイカシスターズさんと童謡を歌うコーナーもあり、みなさんから、楽しかったという多くの感想を聞く事ができました。レイカシスターズのみなさん素晴らしいハーモニーをありがとうございました。


レイカシスターズによる、ミニライブ

 13時30分より、この会場で抽選会が行われました。なるべく多くの人に当たるようにと賞品の買出しに行ったメンバーは、安売りをめがけてレトルトカレーやケチャップやお菓子など予定の予算を下回る金額で仕入れてきました。やっぱり主婦軍団のやることは気合が入ってますね。

 賞品の数が不足してはいけないということで、中間市にある、ハローデイ中尾店より、5000円相当の品物をご提供いただきました。抽選会に私たちの想像を超える来場者の方々に残っていただき、ハローデイからのご提供の商品があって本当に助かりました。おかげさまで多くの方に喜んでいただくことができました。ハローデイのみなさま、ご協力ありがとうございました。

抽選会

○エントランスホール

 ここでは、12時10分より、南京玉すだれの実演と、来場者のみなさんにも体験していただくというコーナーが行われました。

 つばさの会では、5月から塾長の鐘井さんの指導により玉すだれの練習を毎月1回行ってきました。練習に参加する人も10名近くいてみんな、マイすだれを買って参加するという意気込みに塾長もビックリするやら、喜ぶやらでフェスタを目指し練習が始まりました。ところが11月に塾長の鐘井さんが体調を崩され、塾長不在のままこの伝統芸は行えないということになりかけましたが、せっかくここまで教えていただいたのだから、玉すだれの一部分だけでも見てもらって、私たちも今年初めて触れたすだれに来場者のみなさんにも触れていただこうと、メンバー4人を選出し、見事な演技を披露しました。初めてすだれに触れる会場のみなさんにも喜んでもらえて、盛り上がったコーナーとなりました。


南京玉すだれの実演

○ボランティアセンター

 ここでは、つばさの会の活動を写真や陶芸の展示を通して、紹介しました。会の行事として毎年参加している福岡県身体障害者体育大会で取ったメダルも展示しました。

 また、私たち視覚障害者が使う日常生活用具の一部も展示し、来場者の方々に説明を行いました。

 中でもみなさんの目を引いたのは、会員が作ったおもしろ川柳でした。一つ一つの川柳にうなずいたり、笑ったり、会員の人柄や明るさが来場者のみなさんによく伝わったのではないでしょうか。このホームページにもある、夕焼け川柳と合わせて、1000種ぐらいになったら本にしたいものですね。


ボランティアセンター

○玄関外

 ここでは、バザーの販売が行われました。

 植本商店とそのお手伝いの方々8名で、焼き芋、豚汁、ぜんざい、串カツ、野菜を販売していただき、売り上げの2割をつばさの会に上納していただきました。

 社協とみどりの会の方々で、綿菓子、ポップコーンを売っていただき売り上げは、全て次回フェスタの資金とすることができました。

 つばさの会のメンバー3名とエフコープの職員の方のお手伝いをいただき、パンとおにぎりを販売し13時には完売しました。メンバーの手塩にかけて作った梅干を提供していただき、パンおにぎりと合わせて全ての売り上げを次回フェスタの資金とすることができました。

 寒い中、販売に携わっていただいたみなさん、売り上げにご協力いただきましたみなさん本当にありがとうございました。


バザーの販売

◆スタッフとしてご協力いただいた方々です

介護福祉課障害者係のみなさん、市民協働課のみなさん、中間市社会福祉協議会のみなさん、中間市ボランティア協議会「もやいの会」のみなさん、福岡県地域介護実習センターのみなさん、レイカシスターズのみなさん、視覚障害者自立支援協会のみなさん、エフコープ生活協同組合八幡西支所の方、その他の多くの個人的にご協力いただいた方々、みなさんのお力を借りて障害者週間の啓蒙と、視覚障害者への理解を深めていただくための大成功のフェスタを開催することができました。ご協力ありがとうございました。

 また多方面の方より、多くの支援金をフェスタ開催のためにいただき、心より感謝申しあげます。いただきました支援金は次回のフェスタの運営費として活用させていただきます。みなさんありがとうございました。


閉会の挨拶

◆アンケートの集計

アンケート用紙 260枚 回収 156枚 回収率 60パーセント  

有効回答 135枚 86パーセント 無効回答 21枚 14パーセント

 [性別]

女 71パーセント 男 25パーセント 無効 4パーセント

 [年代]

10歳未満7パーセント 10代3パーセント 20代2パーセント 30代10パーセント 

40代7パーセント 50代26パーセント 60代29パーセント 70以上16パーセント

 [フェスタがあることを何で知りましたか]

友人・知人64パーセント 広報なかま16パーセント チラシ7パーセント 

Hp3パーセント ポスター2パーセント 新聞0.7パーセントラジオ0.7パーセント 

無効 7パーセント

 [参加しての感想]

参加して良かった81パーセント まあまあ良かった12パーセント 

どちらとも言えない3パーセント 無効 4パーセント

 [その他の意見]

楽しかった。今後も続けて欲しい。体験ができて良かった。トークが良かった。レイカシスターズの歌が良かった。

体験では、闇の館について、貴重な体験ができた。またやって欲しい。ヒールだったのでつまずきそうで怖かった。予め注意して欲しい。

、もっとPRした方がいい。温かい食べものが、もっと長い時間あれば良かった。

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